こころの原風景

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彼岸花がきれいに咲いてますね。

中学生の娘が、ヒガンバナが好き!っていうんです…

??? じゃないですか?

今、住んでいるところに咲いているわけでなし。秋の田んぼの景色を見に行ったこともないし・・・

なぜ? 

って思っていろいろを聴いてみたんですが、理由が分かりました。

彼女のこころの原風景に彼岸花があるらしくーそれは『花さき山』にあるらしいんです。

『花さき山』は文:斎藤隆介、絵:滝平二郎による絵本です。

1969年初版で、現在もなお、再販朗読され続けている作品。

おどろくんでねえ。

おらは この山に ひとりで すんでいる ばばだ。

山んばと いうものもおる。

山んばは、わるさを すると いうものもおるが、 それは うそだ。

おらはなんにもしねえ。

おくびょうな やつが、山ん中さ来て、

しらがの おらを みて かってに慌てる。

そして、べんとうを忘れたり、

あわてて 谷さおちたり、

それが みんな おらのせいになる。

あや。 おまえはたった十の おなごわらしだども

しっかりもんだから、

おらなんど おっかなくはねえべ。

ああ、おらは、なんでも しっている。

お前の名前も、

おまえがなして こんな奥までのぼって きたかも。

もうじき 祭りで、まつりのごっつぉの、煮しめの山菜をとりにきたんだべ。

ふき、わらび、みず、ぜんまい。

あいつを あぶらげと いっしょに にると うめえからなぁ。

ところが、おまえ、おくへ おくへと きずぎて 道に迷って

この山さ はいってしまった。

したらば、ここに いちめんの花。

いままでみたこともねえ 花が さいているんで、ドデンしてるんだべ。

な、あたったべ。

この花が、なして こんなに きれいだか

なしてこうして さくのだか、

そのわけを、あや、おめえは しらねえべ。

それは こうした わけだしゃ。

この花は、ふもとの 村の 人間が やさしいことを ひとつすると ひとつ咲く。

あや、お前のあしもとに 咲いている 赤い花。

それは、おまえが、きのう さかせた 花だ。

きのう、いもうとの そよが、

「おらさも みんなのように 祭りの赤いべべ かってけれ」って

あしをドデバダして

ないて おっかあを 困らせたとき、お前はいったべ。

「おっかあ、おらはいらねえから、そよサ かってやれ」

そう言ったとき、その花が さいた。

お前は 家が貧乏で、ふたりに祭り着を 買ってもらえねえことをしってたから、

自分は 辛抱した。

おっかあは どんなに助かったか!

そよは どんなに よろこんだか!

おまえは せつなかったべ。

だども この赤い花がさいた。

この 赤い花は どんな祭り着の 花もようよりも きれいだべ。

この花は みんな こうして咲く。

花さき山より

この文章は、秋田弁で書かれているんですが、

わたくし、秋田人ハーフなもんですし、ここに来るまでは、秋田に2年半ほど住んでましたんで、秋田弁バリバリで、読み聞かせしてあげたんですよ。

あれから、もう、10年以上たっているー

けれども、それが心の原風景になっているらしく、彼岸花を見ると、花さき山を想い起すようです。

やさしいことを ひとつすると 花がひとつ咲く

素敵なこころの原風景だと思いました。

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